ストレスとストレッサー

カラオケ効果の科学的証明

前述のように、ストレッサーやストレス状態は人それぞれです。
カラオケでストレス状態が解消されることについて、何か科学的根拠はあるのでしょうか?

実はあるのです!
好きな曲を歌い、その前後で唾液の量、唾液に含まれる「コルチゾール」の量、気分の変化を調べた実験データがあります。
その結果、歌う前に比べて唾液の量は増え、「緊張」や「抑うつ」といった感情面も改善しています。

コルチゾールはストレスホルモンとよばれるもので、心身がストレスを感じると、体を守ろうとして分泌されるものです。
腎臓の上の副腎にある「副腎皮質」から分泌されるホルモンですので、ストレスが強く、コルチゾールが長時間分泌され続けると、副腎に負担がかかります。
そのため免疫力が低下したり、眠りを促すホルモンの分泌も抑えられて不眠を招きます。
また、インスリンの働きを弱める作用もあり、血糖値を上昇させ、糖尿病の誘因にもなります。

カラオケ嫌いな人への効果

カラオケや歌が好きな人ばかりではありません。
歌がニガテな人やうまく歌えなかったという人たちも、同様の研究結果だったそうです。

おちこんでいても、人前ではつとめて笑顔を作ることで、だんだんと気分が変わり、「まあ、いいか」と思い直せることがありますね。
それは、今笑っていることと連鎖して、笑って楽しかったときの記憶を脳が覚えていて、よみがえらせるためだということです。
歌っているときは顔の表情筋が動くこととの連鎖で、幸せで表情が豊かだった時の記憶や、楽しかった記憶がよみがえるためで、笑顔と同様です。
よみがえる記憶、脳みそは大したものですね!

では、なぜ歌うと唾液が増えるのでしょうか。
身体面では口の周りの筋肉を使った刺激と、精神面では歌うことで副交感神経が働くという2つの理由があるようです。


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